今回は、神棚について書いてみたいと思います。
神棚が一般家庭に普及したのは、江戸時代の初め頃と言われています。その時代に御師(おし)と呼ばれる人達がいました。百姓と神職の中間に位置づけられる身分で、伊勢神宮への信仰を勧めていきました。その御師達が配った神宮のお札を安置する場所として神棚が定着していきました。
神棚には、伊勢神宮、氏神神社、崇敬する神社のそれぞれのお札を収めることが多いです。納め方は、中央に伊勢神宮、向かって右に氏神神社、向かって左に崇拝する神社のお札を祀ります。重ねて納める場合は、手前から伊勢神宮、氏神神社、崇拝する神社の順にお札を祀ります。神棚に日々お供えするもの(神饌)に、お水・お米・お塩の3つをお供えするのが一般的で、横一列に並べる場合は、向かって左から水・米・塩となります。ただ、地域によって並べる順番は違うようです。お供えが終わりましたら参拝します。参拝の作法は、2回お辞儀→2回柏手を打ち→1回お辞儀をする二礼二拍手一礼が基本となります。 お札は、1年毎に新しくします。古くなったお札は神社へ返します。
地域によっては、神棚もお正月毎に新しくするところもあるそうです。 |