お墓の石はどこの石?
昭和50年代後半頃には
お墓業界ではすでに海外の石を使うことは珍しくありませんでした。
・当初は韓国・諸外国の石を輸入し、日本国内で加工。
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・ソウルオリンピック後、韓国の原石価格も高騰。
↓
・1990年過ぎからは
中国・インド・ヨーロッパの原石を中国に集め、中国でそれら原石を加工。
※最近では、日本の石を中国へ持って行き、中国で加工しているものもあります。
なぜ日本の石より、主に外国の石を使うようになったのでしょうか?
理由
・昔は重い石を運ぶ手段が少なかった為 →石屋さんは近くの山で採れた石を主に使っていた。
・運搬技術の向上 → 遠く海外からでも大きい石を大量に運べるようになった。
・日本の物価・人件費の上昇の為、原石の価格・加工代が高くなった。→海外から原石を輸入した。
・日本の採石場は大材を安定的に採掘できない。→海外・大陸では大材を安定的に採掘している。
・品質が良いとされているインド材であっても日本の石より割安。
・海外にも良い石がある。
・最近では石材の加工技術が向上し、品質が良い。
・デザイン墓石でよく使う技法・R面加工なども早く安価に製作できる。
などなどが理由です。
中国・インド・ヨーロッパ・アフリカは大陸なので
採石場の規模・採掘量も日本より大きいです。(下は参考写真です)
中国採石場例1
採掘量 年間約8,000立米 (約296,296才)
重機が小さく見えるほど大きい採石場です。
インド採石場例
採掘量 年間約12,000立米 (約444,444才)
こちらも人が点のように見えるほど大きい採石場です。
大材を切り出している様子が分ります。
日本採石場例
採掘量 年間約405立米 (約15,000才)
上の3つの採石場例の採掘量だけを比較すると
日本:中国:インド=1:19.6:29.6
インドの採石場規模は日本の29.6倍ということになります。
びっくりするほどの規模です。