浄土真宗に西と東があるのはなぜ?
「教如上人(きょうにょしょうにん)物語~東本願寺創立の上人~」を観て
***
真宗王国の富山では、浄土真宗の門徒様が多く、
「浄土真宗に西と東があるのはなぜ?」
「元々は一つだったけど、二つに分かれたのはいつの時代から?」
そんな質問をお客様から受けることがあります。
***
これは、今から400年以上も前の戦国時代、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という日本史の
3大スターと深くかかわっているのですが、
中高での日本史の授業ではサラッと触れる程度で
あまり深く教えられてないため、
ほとんどの人が知らないのが現状です。
大越仏壇の総務委員会が用意してくれた大越文庫の中に、
「教如上人物語」という東本願寺が企画・制作した
DVDがあったので観させていただきました。
なぜ本願寺は東西に分派したのか、
このDVDでは東本願寺を創立した教如上人の
生涯を追いながら解説してくれています。
天下布武を目論む信長と
蓮如さまが設立した石山本願寺との
10年以上の戦い、「石山合戦」。
父、顕如(けんにょ)さまと
弟の准如(じゅんにょ)さまが和睦を選ぶ中、
徹底抗戦を貫き石山本願寺に籠城した教如さまは
親子の縁を絶たれ、籠城の末に本願寺を離れて放浪することに。
本能寺の変によって信長が他界したことで、
親子の関係は和解して顕如様の跡を継いで
本願寺の門主となるものの、今度は秀吉によって
1年で隠退させられ、更に石田三成に命を狙われる。
そして秀吉から離れて家康との関係を深めていき、
関ヶ原の戦いに勝利した家康から
京都東六条に土地を寄進されて東本願寺を設立。
身長180センチの武士のような方だったと言われている
教如さまの、波乱万丈の人生が映像とインタビューで
分かりやすくまとめられていて、NHKの大河ドラマの
総集編を観ているみたいにかなり楽しく学ばせていただきました。
浄土真宗の西と東に分かれた歴史を調べていくことで、
日本史に関心を持ち、学ぶことの楽しさに気付かせてくれるDVDでした。