輪島塗位牌
漆器の最高峰輪島塗の位牌です。
写真、左が輪島塗位牌蓮、右が輪島塗位牌瑞雲、どちらも4寸です。
※一木彫りとは?※
一木彫りとは一本の木から彫り出したもので、多くが仏教彫刻で使われている技法です。飛鳥時代から奈良時代にかけて、日本の仏像は金銅仏や乾漆像、塑像が主流で、奈良時代後半頃から一本の木材からできるだけ像の主要部分を造り出す一木彫が盛んに造立されるようになりました。
その一木彫りで木地を製作、塗りは漆器の最高峰輪島塗で仕上げ、また蒔絵では日本古来からの伝統模様を表現し、家具調・ミニ仏壇用輪島塗の位牌を製作しました。
戒名を描くと一木彫位牌そのものが正に仏様となります。
※一木彫りの特長と文字について※
従来の多くの位牌は札板に戒名の文字を入れる為、札板と台座が外せる構造になっています。その為、年数が経つと、札板と台座にゆるみが出てきて動くようになります。一木彫りの場合“板札と台座”を一本の木から造り出した仏教彫刻(仏像)のような位牌で、年数が経つと起こりやすい板札と台座の緩みがありません。
一木彫りという特徴から彫り機にセット固定できない為、戒名文字は機械文字・機械彫り文字のような整然とした文字ではなく、味わいのある手書き文字のみの対応となります。