本日の富山県は朝から快晴でした。
立派に仕上がったお仏壇を納めさせて頂きました。障子戸に彫物が入っている、立派な仏壇です。
お婆さまがご先祖様の御遺影に合掌されて『ありがとうございます。なんまんだぶつ、なんまんだぶつ』
そして、
お仏壇に『ありがとうございます。なんまんだぶつ、なんまんだぶつ』とお念仏されていた様子が印象的でした。
御当家は町内でも唯一の4世代同居との事。立派に修復された先祖代々のお仏壇をこれからも大切に守っていかれると思うと、とても嬉しくなりました。

今日は御修復のお仏壇を納めさせて頂きました。先祖代々、受け継がれて来たお仏壇が立派に仕上がってとても嬉しく思いました。
7月の御法事が楽しみとの事でした。広間の金屏風の前に飾られている杉の木が立派でした。この切株は屋敷に植えられていたものだそうです。年輪を見て、ビックリです。御当家の歴史を感じさせて頂きました。


御修復させて頂いたお仏壇が完成した為、お納めさせて頂きました。

蒔絵の痛みが酷かったので、蒔絵を再度復元させて頂きました。扉を開くなり、お母様はビックリされておられました。『こんなに綺麗になるがやったら、もっと早く修復しておけばよかった』のお言葉が印象的でした。修復する直前におばあちゃんがお亡くなりになられた事から、きっとおばあさまにも見て欲しかったと思われたのだと思います。

あばあさまは仏となってお浄土から見ておられると思います。
『こんなに綺麗にしてくれてありがとう』
とおしゃっておられるに違いありません。

月参りにお伺いしました。
『おはようございます』と玄関でご挨拶して、ご主人に出迎えられましたが、ご主人の様子いつもと違って感じた。そういえば、先月はお寺に電話があり、今月は家を空けるので月参りは遠慮しますとの事だった。お経を読み終わりました。いつも後ろで手を合わせて下さるお婆ちゃんの姿が見えないので、心配になって、『おばあちゃん、元気ながいろ?』と尋ねると、体調が悪化して、物も食べられない状態だとの事でした。『ばあちゃんの顔を見てく?』と言われ、おばあちゃんが寝てらっしゃる部屋に通して頂いた。とても痩せられて、点滴の管が目に入ってきた。とても悲しくなった。おばちゃんに『月参りに伺ったよ!』と伝えると、小さな声で『ありがとう』とおっしゃられ、手を伸ばしてこられた。コロナが流行り出したので、一瞬躊躇したが、握手させて頂いた。弱々しさが伝わって来た。その後、おばあちゃんにかけてあげる言葉が見つからなかった。仏法は亡くなってからのものではなく、今の自分を力強く歩ませて貰う為の教えだと思ってます。そしてその教えを伝えて行く事が私の責任だと思ってますが、それができませんでした。『またお参りに来るから!』とお別れした。

今日の富山県は、寒波の影響で極寒の日になりました。
とても心温まる光景を目にしました。

市営墓地の前を通りがかったら、墓地の中に人の足跡が続いてました。その先にはお墓に供えられた、ローソクの光とお花とお線香!きっと、ご先祖様は『寒い中、よー参ってくれた。ありがとう!』と喜んでおられると思います。もったいないという心・ありがとうという心・おかげさまでという心・仏様を尊ぶ心・合掌する心・先祖を敬う心・親を大切にする心・お年寄りを大事にする心 大切ですね。